チェロメタル
よく聴く音楽の一つにアポカリプティカがある。北欧音楽の権威シベリウス大出身のチェリスト三人とドラムで構成されるメタルバンドだ。こうして書けばただのイロモノと思われるかもしれないが、なかなかいい曲がある。
これまでに共演したアーティストもThe RasmusのボーカルやNina Hagen、布袋寅泰、TherionのMats Levenなど錚々たる顔ぶれをゲストに迎えている。
結成時メンバーがメタリカ好きで、演奏するのも正統派のしっかりとしたメタルだ。名門卒というだけあって演奏技術は高く、ドラムも正確に刻むためビギナーにも向いているかもしれない。メタルとクラシックのどちらか、または両方に興味があるなら、オススメできるアーティストだ。
メロディーラインがチェロと言う楽器の特性上どうしてもベースに負けてしまうという点があるが、特に気になるレベルではない。4つのチェロによるクラシック風の重奏はやはりクラシック畑のプレイヤーだからだろうか、表現力の際立った演奏を楽しめる。アレンジもハードなものからクラシック調まで幅広く、一粒で二度、三度と楽しめるお得なアーティストだろう。