イモ掘りと強欲園長
道路建設に反対する園長は売却拒否(計画用地を自身の経営する保育園の農園として使用する)。
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土地収用委員会の裁定によって土地所有権が西日本高速道路に移転。
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園長は土地の代金の受け取りを拒否し、裁判所の立ち退き命令が出ても無視。
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園長が父から相続した農園の土地は20年で相続税免除だったが19年目で所有権が移転したため相続税2300万円の支払いを求められる。
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今や西日本高速道路のものとなった土地に勝手にイモを植える
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当然土地所有者の西日本高速道路は大阪府にイモ撤去の代執行を依頼。
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代執行通告が来るが園長は期日ギリギリまでプラカード作り。イモは掘らない。
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代執行の現場に子供を招待。ジジイ寝ころび園長は泣く。もちろん子供も園長の計算通りに泣きまくる。
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ガキの涙で行政が悪いというマスコミ十八番の印象操作が発動。
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橋本知事激怒。
確に子供が泣けば良心が痛むのはわかりますが、現場に子供を連れてこなければ悲惨な現場を見せることなどなかったのではないだろうか。行政代執行という強制執行がなぜ行われたかと言えば5年前から続いていた府からの交渉をすべて相続税逃れのために蹴ってきた土地所有者の無責任さが原因だ。
高裁の判断が下される直前に執行に踏み切ったということから行政側には第二京阪が公共の利益になるのかどうかという検証責任に自信があるのだろう。大阪市内から京都や名古屋が近くなるうえに渋滞が少なくなり燃費も上がる、採算性を十分見込めるであろう道路だと思う。
まあ執行直前に走ってきた橋本知事が「イモ掘りまで執行を延期します!」とかやってれば断然違ってたとは思うが、やろうと思えばイモなんぞブルドーザーで整地しながら踏みつぶすなんてこともできたわけで、大切に掘り起こして後日返還すると通告したのだから十分良心的ではないか。むしろ子供を政争の道具にした保育園側の稚拙かつ卑劣な対応に失笑してしまうような事案だった。